木津川、奈良ダルク代表 加藤 武士氏 ご挨拶

理事就任のご挨拶

薬物問題や依存問題に携わるみなさまには、日頃よりダルクの活動や運営において、多大なるご理解とご協力を賜り、 厚く御礼申し上げます。

このたび、濱津太一より尼崎市にダルクを立ち上げるための協力を求められ、理事に就任いたしました、加藤武士と申します。一言ご挨拶申し上げます。

兵庫県では、神戸ダルクが6年目を迎えました。みなさまのご協力に感謝申し上げます。
しかしながら、兵庫県は広く、まだまだ薬物や依存問題の解決のための社会資源が十分ではなく、厳しい状況です。特に、阪神間では相談も多く、私が代表を務める木津川ダルクで数名を受け入れ、回復支援をおこなったこともございます。そのため、阪神間の尼崎市に、薬物や依存問題で困っておられる方々の相談場所、安心して回復に取り組める場所として、ダルクを作り、薬物問題だけでなく、アルコール、ギャンブル等の依存問題の解決のために障害福祉サービス事業制度を利用しながら回復支援に取り組む所存でございます。

現在、若者を中心に、コロナ禍に伴う巣ごもりや引きこもりから依存問題への進行が増えていると言われています。また、使用される薬物が、違法薬物から薬局で売られているOTC薬や医師が処方する精神薬に変わっており、合法的に手に入る薬物の乱用や依存、過剰摂取が増えています。違法薬物についても、若者の大麻使用が取りざたされています。
さらに、ネットカジノやゲーム課金による借金から犯罪につながったとされる事件も起きており、背景に依存症があるのではないかと危惧することもあります。

時代と共に使用される薬物や依存問題が移り変わり、支援のあり方も多様になっています。特に今、若者の居場所や健康被害に対して何かしなければならない、大切な時期だと感じています。このような中、一般社団法人かえでの会「阪神ダルク」にて回復支援の一端を担うことになり、身の引き締まる思いです。 薬物や依存問題における回復コミュニティの発展に微力ながら取り組んでまいりますので、今後ともご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人かえでの会 理事 加藤 武士

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